―前回のあらすじ―
秋の新商品のヒントを探しに、はちみつ専門店を営むL’ABEILLEの養蜂場へ訪れたアトリエうかいのパティシエたち。はちみつと人類にまつわる深遠なるストーリーを伺った彼らは、貴重な採蜜体験をさせてもらえることに…。

季節は変わり、2022年初夏。 新緑に包まれる東京・八王子の高尾山。
アカシア、トチ、ユリノキや栗などの豊かな木立に薫風が吹き、木漏れ日が照らす山道を、L’ABEILLEの養蜂スタッフとパティシエの3人を乗せた車が進みます。
行先は、前回訪れた場所とは9kmほど離れたところにある、“ 高尾の森”と呼ばれる場所に位置するL’ABEILLEの養蜂場。
車中で養蜂スタッフが教えてくれたのは、良質なはちみつをたくさん採るためには蜜源となる花の量に見合った数の巣箱を置く必要があるということ。そのため、高尾山麓の中でもいくつかの場所に分散して養蜂場を構えているのです。